2018年06月30日

Hagexさんの訃報から何を学ぶか。

 先週6/24の夜、Hagexさんが刺殺されて亡くなったそうです。

 今週月曜日の朝、いつも読んでいるメルマガニュースで「福岡にてIT講師刺殺」という記事を見て、へえそういえばHagexさんも24日に講習会やるとかブログに書いていたっけ、偶然にしてもコワイのう、と呑気に構えていたのですが。
 どんどん記事を読み進めていくうちに「え、これってHagexさん本人? え、うそ、え!?」とショックを受けた次第なのです。正直、今年亡くなったどの有名人の死よりもショックを受けました。
 自分でも何がこんなにショックだったのかわからないので、書きながら考えていこうと思って。
 このエントリーはちょこちょこ書いては消ししていたのですが、何となく形になりそうだったので、本日エントリすることにしました。

 私が彼のブログを読むようになったきっかけは、残念ながらまったく覚えていません。結婚前から読んでいたような気がするので、軽く10年は経っているのかな。保育士試験を受けていたころはネットサーフィンを全面禁止していましたが、Hagexさんのブログだけは読んでいました。
 主に2chのまとめ記事を読む目的で読者になったのです。エントリ数は少ないながらも毎日必ず更新される安心感、アフィリエイトバナーやリンクが一切貼られていない潔さが好ましく。
 だからネットで有名な人たちを取り上げたり、大きな問題を取り上げてそれに対して意見を述べている姿をリアルタイムで見てはいたものの、それらに対しては実はあまり興味が無く流し読みしていました。

 押しも押されぬネット界の大御所と、ミニマムな世界で生きている子持ち主婦という違いはあれど、同じブロガーという立ち位置から勝手に親近感を抱いておりまして。顔を合わせる近所の人よりは遠い存在だけど、芸能人よりは近い存在っていうのが私にとってのHagexさんでした。
 毎日休刊日以外は休みなく届けられる新聞のように、Hagexさんのブログは毎日更新され続けるし、私はそれを毎日読むのが当たり前だと思ってきました。

 それが一週間前、いきなりひっくり返されました。
 Hagexさんは突然居なくなり、ブログの更新はストップしました。
 毎朝ブログを開いて「ああ、今日も更新が無い」と思って閉じ、改めてHagexさんが本当に居なくなってしまったことを実感する。それがこの一週間の私の儀式の一つになっていました。

 もう一つ儀式になっていたことがありました。
 それは、時間があればGoogleでHagexさんの名前を検索することでした。細かい事件の背景を新聞記事から読み取り、それを読んだ人たちの分析・意思や決意表明をひたすら読み漁っていました。
 こうすることでショックが少しでも和らぐのではと思っていたのですが、全くそんなことはありませんでした。詳しい状況が分かるにつれ、なんとかならなかったのかな、という思いしか抱けなくなりました。

 読んでいるうちに「スイスチーズモデル」という言葉が浮かんできました。

 たまたまHagexさんが1回だけ、ブログで「とある方」について取り上げた。
 たまたま「その方」が福岡在住で、たまたま講習会開催会場近辺に住んでいた。
 たまたま自らの個人情報には慎重であったHagexさんが形を変えて表舞台に出ようとしていた。

 ブログで取り上げなければ。
 講習会が福岡でなければ。福岡であったとしても、今回開催されたところよりもずっとずっと遠いところであったならば。
 表舞台に出るタイミングがもっともっと早ければ、あるいはもっともっと遅ければ。

 今更「たられば」を語ることは無意味だと思うのですが、そんな思いがぶわっと出てきています。

 この事件から何を学ぶべきなのか。
 私がこの一週間でこうじゃないかなって思ったことは、とても陳腐な、とても当たり前のことで。

 「死んだら何もかもおしまい、だからできることをやり抜く」ってこと。

 生きていれば意思疎通もはかれる、考え方をお互いに伝え、お互いに考えを変えることだってできる。
 生きていればこそ、可能性は無限大で、やろうと思えば何でも必ずやることができる。
 けれど、死はそこでおしまい。考えを変えることもできない、話し合うこともできない。その先の未来は何もない。
 死は被害者加害者両方の負の連鎖しか生まない。何も生まない。

 ずいぶん前に私の大事な友人が亡くなりました。その時、集まった友人たちと約束したことがあります。
 それは「彼の存在を決して忘れないこと」。
 存在を忘れたらその友人は二度目の死を迎えてしまうと語り合ったものでした。

 たぶん私は明日の朝もHagexさんのブログを開いて更新がされていないことを確認し、Google検索の記事日付がどんどん古くなっていく(5日前、6日前)のを見て、胃に少し重いものを抱えながらHagexさんのことを忘れないように思い直し、私の大事な家族たちと共に生きていくのだと思います。

 Hagexさんの御冥福を心よりお祈りいたします。
posted by みづほ at 23:35| 東京 ☀| Comment(0) | 日記 | 更新情報をチェックする
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